Googleは3月27日に、モバイルファーストインデックスへの移行を開始したことを発表しました。 モバイルファーストインデックスとは、モバイル版(スマホ版)のページをインデックスやランキングに使用し、主にモバイルユーザーが探しているものを見つけやすくすることを意味します。
モバイルファーストインデックスとは?
これまでGoogleでのクロール、インデックス、検索順位にはデスクトップ版(パソコン版)のコンテンツが判断基準として使用されてきました。しかし実際にはモバイル端末での検索量が増えてデスクトップからの検索量より多くなったこともあり、実情に合わなくなってきたようです。そこでモバイルファーストインデックスを採用することにより、モバイル版のページをクロール、インデックス、検索順位に使用し、主にモバイルユーザーが探しているものを見つけやすくしようと考えたのです。
モバイルファーストインデックスについてのより詳しい内容については、スマホ対応の重要性がさらに増す!?モバイルファーストインデックスの解説と対応方法をご参照ください。
移行は準備が整ったサイトから順次進められる
このモバイルファーストインデックスへの移行は準備が整ったサイトから順次行われているそうです。モバイル最適化をしているサイトは恐らく優先して移行していくと思われますが、今後どんどん広範囲のサイトに適用していくようです。
モバイルファーストインデックスに移行したサイトにはGoogle Search ConsoleでGoogleからこのように通知が来るそうです。
また移行すると、スマートフォンのGooglebotからのクロールが大幅に増加するためすぐに分かります。
ちなみにSearch Consoleを確認してもメッセージがなかったので、mariwebはまだ移行していないようでした。移行したからといって変わることはありませんが、なんとなく早く来てくれないかなーと楽しみになってしまいます。
モバイルファールトインデックスの検索順位への影響
モバイルファーストインデックス自体は検索順位には直接は影響しないそうです。他サイトよりもモバイルファーストインデックスに早く移行したからといって検索順位があがるということはありません。
ただし、モバイルフレンドリーの評価はやはり従来通り存在します。Googleはモバイルフレンドリーなコンテンツを推奨しており、2015年以降はモバイルで検索したユーザーに対して、モバイルフレンドリーなサイトが上位に表示されるようになっています。
しかし、ユーザーの知りたい情報によりマッチする内容が書いてあれば、モバイルフレンドリーでないコンテンツを優先して表示させることもあるようです。
こんなサイトの場合は要注意
以下のようなサイトを運営している場合は注意が必要かもしれません。
- モバイル版とデスクトップ版でURLが異なる
- ユーザーのデザインによって動的な配信を行っている
- AMPページと非AMPページの両方ある
これらの場合、サイトにはURLが二つ存在することになりますが、Googleはモバイル最適化したコンテンツをより好んでインデックスするようです。この場合、確認しなければならないことは以下の3点です。
- モバイル版のサイトにはデスクトップ版のサイトと同じ全てのコンテンツを含める必要がある
- 構造化データはデスクトップ版だけでなくモバイル版のサイトにも使用する必要がある
- 全てのメタデータをデスクトップ版だけでなくモバイル版にも入れる必要がある
Google検索結果やキャッシュに表示される内容もモバイル版のページに切り替わるため、このような対応が必要になります。
結局おすすめはレスポンシブサイト
レスポンシブサイトの場合、モバイル版とデスクトップ版で同じURLを使用します。基本的にはモバイル版とデスクトップ版で全く同じコンテンツが表示されるはずなので、モバイルファーストインデックスに対しての対応はなにも必要ありません。
だからといって急いでレスポンシブサイトに変更する必要は全くありませんが、Googleもレスポンシブサイトを推奨しているので、もしリニューアルを検討しているということがあれば、レスポンシブサイトにしてみても良いのではないでしょうか。
コンテンツが同じなので更新のコストもで済みます。
まとめ
デスクトップ版のサイトしかない場合、モバイルファーストインデックスの影響で直接的に検索順位が下がるといったことはないようです。
しかしモバイルからの検索に対して、モバイルフレンドリーでないサイトは下位に表示されやすいのは従来通りですし、今後さらにこの傾向が進んでいくと考えられます。
もし現状デスクトップ版のサイトしか持っていない場合、はやめにモバイル版サイトを作成するか、レスポンシブサイトにリニューアルすることを強くおすすめします。